【創業者×社長対談】CADからVRへと最先端の技術で社会変革に挑む!チャレンジに込めた思いとは
インタビュー社員プロフィール
【石黒 常雄】
【星野 修一郎】
——誰もが活躍できる会社が起業の原点
星野:私は前職、ミャンマーへの進出支援コンサルタントなどを経験した後に、4年前にCADネットワークサービスに入社したので、創業時のことをよく知りません。石黒顧問はどのような思いで、会社を立ち上げたのですか。
石黒:私がサラリーマンだった30年前は、女性は結婚したら家庭に入るのが当然という時代で、今では考えられませんが、社内恋愛をしたら、どちらかが会社をやめなくてはならないという暗黙のルールが当然のようにあったんです。高齢者が働く場所もあまりなかったし、学歴も就職に大きく影響しました。そういうことに関係なく、誰でも活躍できる会社を作りたいという思いが根底にありました。
CADもまだ普及していない時代で、CADの知識や技術を身に付ければ、女性でも最先端の職場で活躍できると思ったんです。
星野:それで、CADの技術を教える会社を設立したんですね。
石黒:会社を設立した1990年当時は、各企業が使っているコンピュータは、まだオフィスコンピュータが主流で、各社は独自システムで運用していた。ウインドウズ3.1が登場するのが1992年でしたからね。
それで6人くらいで、建築についても学べる小さなCADのスクールを始めました。ちょうど、資格取得のスクールや習い事教室を紹介する雑誌が創刊された時期で、それに我が社も広告を載せたけれど、それを見て勉強をしに来た女性の中には、今でもうちで働いている人もいるよね。
——これからの時代における当社の社会的意義は?
石黒:今は、創業時の2次元から技術も進歩してBIMやVRが登場し3次元で表現する時代となったけど、そういった中で当社の社会的意義も創業時から変わってきているし、今後更に変わってくると思うよね。例えば創業後からこれまでについては、CGや動画といったコンテンツ制作を通じて、お客様が表現したい事を我々の技術で実現する。それによって例えば建物であればそれが形になるという役割を担ってきました。今後についてはどういった役割を担う存在になりたいと思っているの?
星野:はい。2021年に「まなVRクラウド」というサービスを新たに立ち上げましたが、このサービスは当社のこれまでのコンテンツ制作事業とは一線を画し、画像・動画だけではくVRコンテンツも含めてインターネットを介して配信するインフラサービスとなります。これによって、様々な社会課題を解決できると考えております。例えば人材不足と地方の活性化です。人材不足でいえば例えば建設業界や介護業界です。建設業では2025年には90万人、介護業界では2025年には55万人が人材不足に陥ると政府の統計で出されています。各業界において待遇などの抜本的な課題解決も必要ですが、一方で新型コロナ渦における環境下で、なり手をどう育成していくかは大きな課題であると思います。そういった中で、「まなVRクラウド」とVR教材を活用すれば、生徒は自宅でそして先生はオフィスから遠隔でリアルに近いコンテンツで講習を行えますので、育成が進むのではないかと思っております。また地方の活性化でいえば、移住を促進するPRや首都圏への販促等で「まなVRクラウド」とVRを組み合わせれば、訴求力が高まりそれらが進むのではないかと思っております。更に危険学習という観点でも「まなVRクラウド」は活用できます。様々な作業現場で日々多くの方が、事故でお亡くなりになったり後遺症の残る大けがを負っています。それによってその方々のご家族の人生も大きく変わるのではないかと思います。これに対して、危険な状況をバーチャル空間で体験してもらい、これをやったら危険なんだと多くの方に認識して頂く事ができれば、そういった不幸を未然に防げるのではないかと思っています。
——営業利益率20%企業に向けて
石黒:そういった社会課題を解決しつつ、企業としては従業員の雇用も守らなければならない。そのためにはしっかりとした収益をあげなければならないよね。数値目標やそれを達成するための手段等について、具体的な議論を社内でしているよね。それをしっかりと皆さんに伝えた方が良いと思うよ。
星野:そうですね。まず始めにこれは多くのクライアント企業様や様々なパートナー企業様から仰って頂いている事ですが、CG・VR・BIM等のコンテンツ制作を主たる事業にしている事。よってこれらはまぎれもない当社の強みであると考えております。しかしこれらは基本的に労働集約型事業であって、これまで我が社が歩んできた道のりの延長線上でしかありません。
そこで昨年から新生CADNETと銘打ち、まずは営業利益率8%企業とする目標を立てました。その起爆剤として、「まなVRクラウド」をリリースし、また10月までにBIM教育をe-learning化しサービス提供を開始します。
「まなVRクラウド」を3,000万円売上げ、そして「BIM e-learning」を1,000万円売上れば、営業利益率8%は十二分に達成できます。しかし我々の目標は更にその先にあり、「まなVRクラウド」を3億円、そして「BIM e-learning」を1億円売り上げ、営業利益率20%企業にもっていきたいと思っています。実際に同業他社では、労働集約型事業を行いつつプレゼンテーション用の制作ソフトを開発し、それ以上の営業利益率を実現している企業がありますので、我々にも同然に実現できると考えております。
あわせて、これまでの労働集約型ビジネスと異なるビジネス形態ですので、サービスのブランド化含めたマーケティング等についても新たな手法が必要となり、よって、新たなヒト・モノ・カネが必要となってきます。
それにあたっての資金手当ては、あらゆる手段を講じていきたいと思っています。
——これから入社する仲間に期待すること
石黒:そうだよね。とても楽しみだよね。ただその目標を達成するのは大変な事が待っていると思うよ。想像も出来ない多くの困難が立ちはだかると思うから、それに共にその困難に立ち向かい、共に克服し、共に成功の喜びを分かち合える仲間が欲しいよね。
星野:そうですね。石黒さんや私を始め会社の幹部はみな、それぞれ新たな事にチャレンジして、失敗も成功も経験してきた人ばかりですし、だから困難を克服して成功する喜びを、新しい仲間もふくめて我が社のみんなと分かち合いたいです。そういった同じ気持ちのある仲間を是非お待ちしております。
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