プレスリリース
2023年6月28日
CADネットワークサービス 意識調査「物流の安全管理担当者を対象とした意識調査 第二弾」を発表
物流拠点の安全教育の課題は「形骸化」「習熟度がわからない」
VR技術を活用した物流人材向け安全教育サービス「物流安全 まなVR」を提供する、株式会社CADネットワークサービス(本社:東京 代表取締役社長:星野修一郎)は、物流の安全管理担当者1200名を対象に、事故・汚破損と、安全教育への意識調査結果の第二弾を発表いたします。
事故・汚破損を防ぐための取り組みは「安全教育」
対象者の勤務先で事故・お破損を防ぐための取り組みを聞いたところ、下記の結果となりました。
● 定期的な安全研修(52.9%)
● 5S 点検・報告(46.2%)
● 倉庫作業の技術指導(39.4%)
半数以上が、定期的な安全研修に取り組んでいる他、5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)のような、日常的な点検報告が行われていることがこのデータから読み取れます。
比較的、ルーティン化された環境で物流組織を健全な状態で維持する取り組みが行われています。
「形骸化」「習熟度がわからない」 安全教育の課題を認識
事故・汚破損の軽減のために、現在実施している安全教育における課題として認識している内容はインパクトがありました。
● 教育が形骸化している(41.3%)
● 社員の習熟度がわからない(35.3%)
● 全体的な底上げができない(32.2%)
40%以上が、現在の安全教育が形骸化していることに課題を感じていると回答しています。
おそらく、ルーティン化とは間違いなく実施することを前提としており、5Sのように日常的に行動を守る規範は大切なことですが規範が守られている以上の状態にはなりにくいとも言えます。
安全教育の具体的な実施内容
具体的に対象者の勤務先で実施している安全教育については、日常的なものとイベント的なものに分けられます。
● 日々OJTによる(53.8%)
● 講義形式/社内のベテランを講師(43.9%)
● DVDなどで動画を視聴する(30.1%)
比較的、内部の人材のみで安全教育が行われていることが、この調査からわかります。
推察となりますが、前述のように組織の健全性を維持するルーティンを日常的に実施し、安全教育についても内部調達で行っていることが、形骸化の課題として認識されている可能性があります。
全員が対象ではない安全教育の実施実態
そもそも、安全教育は物流拠点で働く全ての人を対象に実施しているのかを調査しました。
● 安全管理担当者責任者(74.0%)
● フォークリフト作業員/免許所有 (73.5%)
● 一般作業員 (50.3%)
右図のグラフで、意図的に並べたのですが運転免許の無いフォークリフト作業員への安全教育が25%程度にとどまります。
物流拠点の事故・お破損を防ぐための安全教育でありながら、全ての人に安全教育が提供されていない状態です。
また、2024年物流人材問題でトラックドライバーの労働時間が制限されることにより、これまでトラックドライバーがトラックの荷物の積み下ろしを負担していた場合、その分が物流倉庫側の負担になり運転免許が不要なフォークリフトの稼働も必要となることが予測されます。
事故・汚破損を繰り返すのは人材の問題?組織の問題?
担当者の意見として「事故・汚破損を繰り返すのは人材の問題で、組織の問題ではない」という、ネガティブな質問をしたところ、約30%が同意をしめしたことから、安全教育の課題解決の必要性と同時に、物流拠点の安全管理担当者として、組織としてこの課題を解決すべきという約70%のためにも、新しいソリューションが求められています。
物流拠点に標準化した安全教育を提供する「まなVR」
CADネットワークサービスの「まなVR」は、VRの技術を活用し、実際におきてはいけない物流の事故・汚破損をバーチャルで体験する、新しい安全教育サービスです。
操作技術を競うゲームではなく、同じ事故・汚破損を体験するので、フォークリフトの運転免許がなくても「安全の意識」と、なぜ事故が起きるのかという「安全の知識」の両方を体験の中で学んでいただくサービスです。物流拠点に標準化された安全教育を提供します
(右図:フォークリフトが横転しドライバーが下敷きになる事例)
受講者のカリキュラム進捗率を確認・管理できる
「まなVR」には安全管理者が、受講者の進捗率を管理画面から確認できる仕組みがあります。
また、まなVRの安全教育は図のようなカリキュラムで構成されているため「視聴しておしまい」的な形骸化を防ぐだけでなく、地域が離れた拠点の受講状況もあわせて確認することが可能です。
CADネットワークサービスの「物流安全 まなVR」に期待
本調査の対象者に「物流安全まなVR」のサービス内容についてコンセプト調査を行ったところ、特に安全教育の課題とされていた「形骸化している」「習熟度がわからない」「全体的な底上げができない」の3項目で「まなVRによって解決できると思う」という評価を得ました。
その他「OJTが中心のための属人化」や「格差のようなコミュニケーション」などの課題解決は、安全教育だけでなく、物流拠点における日常的なコミュニケーションへの期待頂いていることがうかがえます。
調査について
実施内容 | 期間:2023年5月26日(金)~5月29日(月) |
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スクリーニング調査 | 下記全ての条件を満たす20~69歳の正社員: (1)従業員数:5名以上 (2)業種:製造業、運送・輸送業、卸売・小売業 (3)職位:管理職以上 |
本調査 | 下記全ての条件を満たすスクリーニング調査回答者: (1)勤務先がフォークリフトを利用 (2)何らかの物流、倉庫業務に関わる (3)物流倉庫の安全管理や人材教育、外部委託に関わる |
有効回収数 | 1200件(業種内訳 製造業:600件、運送・輸送業:300件、卸売・小売業:300件) |
CADネットワークサービスの「物流安全 まなVR」について
・サービス名:物流安全 まなVR
・サービスURL:
https://www.cadnet.co.jp/lp/vr/202302/
・サービス概要:
1回10分の体験を週2回。安全教育をVRで「仕組み化」できる、新しい物流向け安全教育です。
安全の意識が日常業務のなかで薄れがちになることが、事故や汚破損のリスクとなります。まなVRは 1回10分を週2回程度、
継続的体験。受講者の習熟度を図り「仕組み化」できる安全教育です。
また、物流倉庫で働くすべての人にあわせた体験を提供し、全体の知識と意識の標準化を図ります。
・サービスプラン:
受講者の目的に合わせて下記3つのプランがございます。
事故・汚破損 経験者用プラン | 1名様 6ヶ月36,000円 (税込み39,600円) | ・フォークリフトが関わる物流事故や、商品の汚破損を起こしやすい方向けのプランです。 ・事故体験と、事故が発生するメカニズム、正しい作業を学びます。 ・様々な事故を体験で意識の低下を防ぐとともに、指差し呼称など基礎的な行動も意識づけます。 |
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物流 未経験者用プラン | 1名様6ヶ月 18,000円(税込み 19,800円) | ・新卒だけでなく、高齢者再雇用など含め、はじめて物流で働かれる方向けのプランです。 ・パレットの積み方や、フォークリフトの死角など安全の基本を中心に学びます。 ・物流で発生しやすい事故事例を体験し、事故に巻き込まれない知識と意識を学びます。 |
物流 熟練者用プラン | 1名様 6ヶ月 24,000円(税込み 26,400円) | ・長く物流拠点で働かれ、人を指導する立場の方向けのプランです。 ・何故、事故・汚破損を起こすのか?客観的に事故体験とメカニズムを体験し、教え方を学びます。 ・熟練者も未体験の事故・汚破損を体験することで、安全の知識と意識を底上げすることが可能です。 |
- 上記に別途、VRゴーグルの購入またはレンタル費用がかかります。
- VRゴーグルは受講者数や、受講拠点で数量を調節いたします。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社CADネットワークサービス マーケティング部 藤本稀一
Email: marketing@cadnet.co.jp 電話:03-6263-0746(代表)